若年性アルツハイマー病の妻と弥次喜多道中

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zoom RSS 認知症の告知について 1

<<   作成日時 : 2011/02/06 12:30   >>

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若年認知症の理解を深めるうえで、推薦したい一冊です。
この本の中で「告知」について高橋医師が書いています。
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若年認知症とは何か
 「隠す」認知症から
 「共に生きる」認知症へ

宮永和夫監修/若年認知症家族会「彩星の会」編
発行日/2005.7.11 発行所/筒井書房  
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医療を通して支える
もの忘れ外来の立場から
高橋 正彦医師のページより抜粋しています

◆認知症と告知
一般に若年認知症においては老年期に比べ、本人が症状に困っている時期が長いと考えられており、従って本人が病気をある程度自覚している時期であれば、本人への告知が可能となります。当科では本人に一定以上のもの忘れや能力低下の自覚があれば、原則的にすべての方に病名告知を行うことにしています。
●告知を積極的に進めるべきであるとする理由
1. 人権的見地
言うまでもなく、本人は本当の病名を知る権利があります。法的にみても、我々医師は患者本人と治療契約を結んだうえで診断・治療に当りますが、そのなかで医師は患者本人に診断名を告げる義務があるとされています。例外的に本人に病名を告げなくてもよい状況とは「病名告知に本人が心理的に耐えられない状態の場合」に限られます。このことは逆に言うと、告知に伴って生じる本人の精神的な反応に対し「医療者がいかに本人をサポートできるか」という専門的技術によって違ってくることを意味しています。
2. 将来への準備
認知症が他の多くの疾患と大きく違う点のひとつとして、病気の進行に従い、やがて本人の意思能力が除々に失われてしまうことが挙げられます。従って、まだ能力が残されている時期に、遺産相続なや生活の場所など、自身の将来のことを自己決定する機会を失ってはならないと考えます。
3. 精神症状への影響
本人自身が、認知症に罹患していることを自覚していると、その後の精神症状に影響をおよぼす可能性があると考えられます。たとえば、もの盗られ妄想は認知症でしばしば見られる精神症状ですが、仮に、本人自身が認知症であることを自覚していたとしましょう。すると「いつもこの引き出しに通帳を入れてあるのに、見あたらない」という状況の時に「誰かに盗まれたに違いない」と考える前に、まず自分自身がもの忘れをする病気にかかっていると考えるでしょう。その場合、同じ状況でも、妄想に発展しにくい可能性が考えられます。このように、病気を自覚しているか、いないかで以降の精神症状や行動に違いが出ると思われます。
※以上のようなことから「告知するか、しないか」といったレベル議論はすでに過去のものになりつつあると言っていいでしょう。「告知をするか、しないか」ではなく「いかに告知をするか」と考えるべきです。認知症の対策が、今までの「ぼけて、なにもわからない本人を抱えて困っている家族」中心から「認知症になって苦しんでいる患者本人」中心へ移りつつある現在、病名告知は認知症をもった方が、家族や周囲の専門職のサポートのもと、病気と闘っていくうえでのスタートラインにすぎないと考えるべきです。
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●告知を行う欠点として
 (よくわかるアルツハイマー病/2004.4発行より)
告知を実際行ったときに生じる欠点よりも、家族や医師が告知前に「生じるかも知れない」と懸念している因子をあげています。
1. 診断を受けることによって抑うつ的になったり、
  不安感や焦燥感が生じる
2. 自殺企図の恐れ
3. 生きる望みを失う

ADを含む認知症疾患が現段階では治癒の望みがないこと、知能や判断力が低下して本人の意思決定能力がすこぶる低下することを恐れて、初期の患者にはそのような告知が心理的負担になるという意見もある。
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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
3月の件は、了解しました。

宜しくお願い致します。
空知ひまわり
URL
2011/02/09 17:35
空知ひまわりさんへ
ありがとうございます。
お世話になりますが、よろしくお願いします。
のんた2号
2011/02/09 23:02
3月13日の件ですが、私も会場に行ってみたいと思っています。今年はDFCの事を周りに知らせていくことから始めようと思っていて、少しでも具現化出来そうなことを探りたいですね。。
松本
2011/02/11 08:34
松本さんへ
ありがとうございます。
14日は北竜町のサポートを見学する予定です。
一度、徳田さんと一緒に話しを聞きたいと思っています。
連絡しますので、よろしくお願いします。
のんた2号
2011/02/13 22:47
アルツハイマーは怖いですね。十分気をつけながら生活したい物です。
イーモリジュ
URL
2011/02/14 20:17
はじめまして。
昨年末、私の夫もADと診断を受けました。
夫44歳、私43歳、息子10歳です。
職場には病気のことは言わずに、まだ仕事を続けています。子どもには何も伝えていないので、一見これまで通りの普通の家族として日々を楽しんでいます。
でも、これから確実に症状は進行していくでしょう。
これからどうやって生きていったらいいのか…内心悶々とする日々です。
強靱な精神力をお持ちの、奥様の生き方に励まされます。
凛とした表情をしておられますね。
夫も精神力は強いほうなので、周辺症状についてはあまり心配していません(今から心配しても仕方ないことですね)。
のんたさんのお宅はお子さんはおられないのですか?
これから思春期に向かう、子どものことがいちばん心配です…
やまねこ
2011/02/24 17:49
やまねこさんへ
初めまして。
我が家には子供はいません。
私よりは妻は強いですが、決して強靭ではありません。
フリーで仕事をしていましたが、通院始めた頃から出来なくなりました。診断後3年程は、日常生活に苦労はしていませんでした。4年目頃から進行による障害が増すに連れて不安感も大きくなってきました。
若年認知症の家族会に参加していると、小・中学生のお子さんがいる方にお会いすることがあります。どのタイミングで子供に説明するのか難しいと思いますが、子供の心のフォローがとても大切ですね。
会社は認知症に理解ありそうですか?
仕事を続けなければならないなら、続ける工夫を会社と相談する時期も考えなければなりませんね。その時は主治医とも綿密な相談が必要です。あまり先々の心配をしないようにしていますが、でも・・・・。
日常生活全体の中で、病気をとらえる考え方が重要ですね。最初の頃、私は病気の枠の中だけで考えて妻と険悪な日々を送ったこともあります。ご注意を!
何かありましたら、いつでも書き込んでください。お近くに若年認知症の家族会がありましたら参加するのもよいと思います。

のんた2号
2011/02/24 22:13
お返事ありがとうございます。
会社に病気のことで理解を得るのはまず無理でしょう。
仕事ができなくなっても、数年は日常生活の上では自立していられるとすれば、その間は私が働いてしのぐしかないですね。精神的にも経済的にもとてもきついですが、それしか方法はない…自分が健康で働けるなら、そのことに感謝しなくては。
でも主治医は、仕事を辞めたとたん症状が急激に進むことが多いと言っているので、心配です(T_T)
日常生活全体の中で病気をとらえる…というのは、どういうことでしょうか?
柏はそんなに遠くないです。家族会などに参加する時期が来れば、いつかお会いできるかもしれませんね。
やまねこ
2011/02/25 17:17
やまねこさんへ
認知症に対する対応は会社によって様々です。少しでも長く配置換えをしながら継続を考えてくれる会社もあれば、病気を告げたら退職させられるケースあります。
私の場合、病気そのものに囚われし過ぎて病気に支配された生活を送っていました。妻はできるだけ従前と同じような生活をおくることを望んでいました。
家族会は東京にある「若年認知症家族会・彩星の会」に参加しています。
札幌で始まった活動ですが、最近地元でも「認知症フレンドシップクラブ・柏事務局」を立ち上げました。
http://dfc.or.jp/
よろしかったら、どうぞ。
それでは、また。
のんた2号
2011/02/27 02:00

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