若年性アルツハイマー病の妻と弥次喜多道中

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zoom RSS アルツハイマー病と失行

<<   作成日時 : 2007/11/25 01:45   >>

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妻は少しでも長く私に依存しないで自立した日常生活を営むことを望んでいます。
お互いが望む残りの人生の生き方は同じではありません。病気になった現在も考え方は変わりませんが修正は必要でしょう。自分の病気の為に、私の生き方を変更せざるを得なくなることに、とても心を痛めています。私の負担を少しでも軽減しようと家事だけでも自分でしようとするのですが、だんだんと困難になってきました。それは道具を使うという失行障害が顕著になってきたことも一因です。アルツハイマー病を「正確に知る」なかで、少しでも長く妻が望む家事や趣味を楽しくできるように工夫したい。

★失行とは運動機能に異常がないにもかかわらず動作を遂行する能力が障害されていることをいいます。
初期に出現する失行は構成失行、次に観念運動失行、続いて観念失行がみられます。

1. 構成失行
図形や絵の模写ができない。積み木で同じ物がつくれない。時計の文字盤を描いた場合、均等に数字を描く事が出来ない。模写をさせた時に、手本からは慣れた所に描けず、手本と重なってしまう現象がみられる。
●妻の場合
紙で立体を考える仕事でしたので一番ショックな障害でした。
診断されてから早い時期に立体図形が描けなくなりました。その後、絵の模写や時計の文字盤等も正確に描く事が出来なくなりました。

2. 観念運動失行
単純な動作(さよなら、敬礼、おいでおいで等)や物品使用(櫛を持って髪の毛をとく、金槌で釘を打つ等)のジェスチャーが出来ない事をいいます。自発運動は保たれている状態をいいます。

3. 観念失行
日常使用する物品の使用が正しく出来なかったり、複合的な動作がうまく出来ない事をいいます。
●妻の場合
裁縫道具、大工道具(病気発症以前の妻は、得意分野でした)、電気製品等の使用に障害が出ています。針仕事はほとんど出来なくなり、ボタン付けも出来ません。様々な道具使用の分野で障害は出ています。

4. 着衣失行
最初は着衣、進行すると脱衣にも障害がでます。
衣服の上下、表裏、左右などと自己身体との関係で混乱が起こり、正しく着衣できなくなります。また上着の上にシャツを着たり、何枚も重ね着をしたり、季節に応じて服を着られないことをいいます。眼鏡を上下逆さまにかけようとします。
●妻の場合(今の季節)
朝に全て着替えますが一人で行っています。外出するときの服は一緒に考えます。
下は下着、ズボン、靴下、靴等の着衣に障害ありません。
上はキャミソール、Tシャツ、長袖Yシャツ、セーターの順に着ますが、前にボタンがある服は間違いません。他の服も必ず前にプリント、マーク等があるものに変えましたので間違う事は、ほとんどなくなりました。季節感を考えながら服を選ぶのに障害はほとんどありません。
外出の時、毛糸の帽子をかぶりますが前後はよく間違います。

●料理
週1回は料理介助でヘルパーさんが来ますが、それ以外は私と一緒に料理をします。
米をとぐ、切る、皮をむく、合える、炒める、味見等々出来る事はたくさんあります。役割分担がうまくやれるようになりました。食器洗いは全て妻がします。
●現在は随伴症状が全く出ていないので抗精神病薬は必要としていません。助かっています。
※「アルツハイマー型痴呆の診断・治療マニュアル」「よくわかるアルツハイマー病」を参照しています。

1年前に国内初のワクチン臨床治験に参加しました。妻の場合は第1相治験でしたので副作用のチェックが主たる目的でした。今日が治験最後の診察日でした。(本物かプラセボかは知りません)ようやく終わり妻と私は、ほっとしています。治験は自らの意思で参加しましたが定期的な診察、テスト、検査等はストレスでした。少しは役に立ったのでしょうか・・・?現在、国内では次のステップに進んでいます。同じワクチンがアメリカでは第3相治験まで進んでいます。

12月8日、久し振りに子供相手の公演になりそうです。
「まんじゅうこわい」を病院から帰って来て早速練習を開始し、録音しました。
半年前にも一度アップしてあります。





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    菊人形 ???

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タイトル (本文) ブログ名/日時
診察日2007年12月3日
この日は、先生に 『治験』 の事を聞きたいと思っていました。 ...続きを見る
若年性アルツハイマーと告げられて・・・。
2007/12/08 21:10

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
1年間のワクチン臨床治験、自らの意思で参加されたとはいえ、大変なストレスだったとのこと、本当にご苦労様でした。
表にはでてこない多くの方の協力で、医学は進んでいくのですね。
感謝です。

12月7日の紙芝居公演、楽しみですね。
おみごとな語りに引きずり込まれます。
目標があることは心に張りがうまれますね。
頑張ってくださいね。
miki
2007/11/28 22:17
ありがとうございます。最近は少し明るく元気です。
3日の入院。ワクチン注射後の初日は、1日7回の採血と15回の血圧・脈・問診等ありました。重篤の障害も起こる可能性も否定出来ませんでしたので、家族の方が病院に泊ることが義務づけられました。脳炎他副作用もなくほっとしています。ワクチンは発症してから早ければ早い程効果が期待出来ますので、早い実用化が望まれます。
のんた2号
2007/11/29 00:54
一か月前に、母が若年性アルツハイマーと、診断されました。私は、37歳の主婦です。現在は、近くの病院に通っていますが、若年性の患者さんは、ほとんどいないので、若年性の専門病院を探していますが、情報があまりみつかりません。ご迷惑は承知で、どうか奥様がかかってらっしゃる病院を教えていただけませんか。どうかよろしくお願いいたします。いつも、励まされています。頑張ってください。
にこりん
2008/04/25 13:58
にこりんさん
初めまして。
励まし有り難うございます。
妻が通院しているのは、
東京・お茶の水
順天堂医院・若年性アルツハイマー病専門外来です。
完全予約制です。
全て若年性の方です。家族会も作られており、とても助けらております。また新しい医療情報も得ることが出来ます。
何かありましたら、いつでも質問して下さい。
お母さんを大事になさって下さい。
のんた2号
2008/04/25 19:02
早速、お返事くださって本当にありがとうございました。藁をもすがる思いでお聞きしたので感謝の気持ちでいっぱいです。湯島天神の写真をのせていらっしゃったので、もしかして、順天堂医院に通っていらっしゃるのかなと思ったのですが、教えていただけて助かりました。予約を取ってみます。本当にありがとうございました。

にこりん
2008/04/26 20:21

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